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 どのくらいたったのだろうか、あれからだいぶ歩いた。しかし、太陽は少しも動いていない。周りの景色も、変わらずただ遠くに高い山。周辺は野原なだけだ。どこに向かっているのかさえも分からない。

 周りは静かだ、空では太陽が輝いているのに、小鳥のさえずり、獣の声ダケでなく風の音さえも聞こえない。

 一体ここはどこなのだろうか?僕?私?自分の存在さえも分からない。わかるのは生きていると言うことだけ。

 ずいぶん歩いた、だけど一向に景色は変わらない。その時、突如として闇はきた。

 あたりが一気に暗くなっていく。暗黒の世界が展開されて行く。このまま闇に飲まれるのかと思ったその時、空には丸く明るい月が上った。御丁寧に雲が薄くかかっている。それは神秘的でもあり、どこか不気味な雰囲気を醸し出していた。

 なんとなく、ただ漠然に一言つぶやいてみる。

「風よ吹け」

 すると、自分のそばを風が吹き抜けて行く。

「雲よ空を覆い尽くせよ」

 すると、空を黒く厚い雲が覆い尽くして行く。

「水よ大地を潤せ」

 すると、厚い雲から大粒の雨が降ってきた。

「月と太陽よ昼と夜を交互に繰り返せよ。」

 すると、この大地に昼と夜が一定周期で入れ替わるようになった。

「精霊たちよわれを神とせよ」

 すると、大地が一面淡いブルーの光におおわれ、自分は天へと登っていく。

「人よ生まれよ・・・」

 すると、そこに人が生まれた。

 

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1993/05/28
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自己紹介:
ども、某工業高校に通う学生です。
このブログでは小説とかいろいろなことをグダグダと書いて行こうと思います。よければコメントとかして下さい。
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